応急手当講習②🚑
みなさん、こんばんは。
わしんデンタルクリニックの斎藤です。
GWにゆっくりお休みできる方、お仕事の方、それぞれだと思います。
旅行に行かれているかもいらっしゃるでしょうね。
うらやましいです((+_+))
今回は、前回の応急手当講習の実際を「柏市消防局」のパンフレットと「心肺蘇生法ガイドライン2015」からご紹介したいと思います。
(柏市消防局のパンフレットは、当院にも置いてあり、ご興味をお持ちいただいた方にはお持ち帰りいただいております。)
1回目は心肺蘇生法を、2回目以降はAEDの使用手順、気道異物除去の手順などについてご紹介したいと思います。
ガイドライン2015で強調された点:119番通報では、救急車の要請だけではなく、助言や指導を仰ぐことができる。
携帯電話の普及で、電話で心停止の確認や胸骨圧迫などのやり方などの指示・助言を受けることができるようになりました。それを活かして、通信司令員に指示を仰ぐ事の大切さが強調されています。
死戦期呼吸という心停止直後によく見られる、しゃくりあげるような呼吸があります。
死戦期呼吸では口がぱくぱく動いている事が多いため、別名あえぎ呼吸などと呼ばれており、胸骨圧迫が必要な状態です。
口の動きを見ると、この死戦期呼吸を正常な呼吸と勘違いしてしまう可能性があるので、胸やお腹で呼吸の確認をします。
傷病者が正常な呼吸をしているかどうか判断がつかない場合、死戦期呼吸の可能性もあります。判断がつかない場合や、正常な呼吸をしてないのではないか?と迷った場合は、胸骨圧迫をすぐに始める事が推奨されています。
ガイドライン2015で推奨された点:判断に自信がなくても、直ちに心肺蘇生とAEDを使用する。 迷ったら(疑わしきは)胸骨圧迫、とされています。すぐに胸を押しましょう。
胸骨圧迫のポイント
- 押す深さ:胸が約5cm沈むように圧迫し、6cmを超えない(小児や乳児は、胸の約3分の1の深さ)
- 押すテンポ:一分間に100回~120回(小児や乳児も同じテンポ)
- 解除(除圧):毎回、圧迫したらしっかりと(完全に)胸を元の位置に戻す。ただし、押す深さが浅くならないように注意する。
- 絶え間なく:AEDを使う際や人工呼吸の際など胸骨圧迫を中断する時間が生じるが、中断は最小限にする(10秒以下)。心肺蘇生を行っている時間の6割は胸骨圧迫の時間となるようにする。
- 確認し合う:しっかりと押せているか、テンポが遅くなったり早くなったりしていないか確認する。バイスタンダーが複数人いれば、お互いに注意し合い確認する。
- 交代する:胸骨圧迫の質(深さやリズムなど)を低下させないために、複数人いる場合にはバイスタンダー同士で胸骨圧迫を1~2分ごとに交代しながら行う。
ガイドライン2015では、人工呼吸は、その意思と技術がある場合には行うことが推奨されています。救命講習などで気道確保と人工呼吸を習った経験があり、実践できるスキルのある人は、30回の胸骨圧迫の後、人工呼吸を2回行います。
意識のない傷病者は体の筋肉が弛緩しているために舌で気道がふさがれている状態になっています。人工呼吸をする前にはまず、気道確保をする必要があります。
気道確保をしたら、人工呼吸は1回1秒とし、空気が漏れないように口を大きく開けて、傷病者の鼻をつまみ、口対口で行います。
胸の上がりが確認できるぐらいまで息を吹き込みます。特に小児の心停止においては、胸骨圧迫と人工呼吸を組み合わせた心肺蘇生を行うことが望ましいです。
ちょっと難しいですが、講習を受けるとできる自信が少し(笑)沸いてきます☺
詳しく知りたい方は、少し長いですが「日本赤十字社の動画で見る一次救命処置」という動画があります。https://www.youtube.com/watch?v=N_b5wYiRwZE
今回はここまでです。
楽しいGWをお過ごしください。